本蔵院の歴史は、阿蘇山に由来します。
カルデラ火山として世界に知られる阿蘇山。「阿蘇五岳」の根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳は、北側外輪山から眺めるとお釈迦様の寝姿に見えることから「阿蘇の涅槃像」という別名を持ちます。

また、阿蘇山は九州随一の霊山でもあります。修験の山として、阿蘇神社の別当所として栄えた、天台宗・西巌殿寺(さいがんでんじ)が統括。約1キロの大草原が広がる阿蘇の「草千里」一帯には、西巌殿寺の子院三十七坊が点在し、修験の拠点となっていました。しかし、明治の廃仏毀釈の動き、そして修験道禁止令を受けて、阿蘇修験道は壊滅状態に。西巌殿寺は山麓と山上に本堂を残したものの、子院の三十七坊はいずれも廃されてしまったとされます。

その後、三十七坊の一院が熊本市の迎町に移転、真言宗に改宗したのが「最栄山満念寺(まんねんじ)本蔵院」です。1927(昭和2)年には、現在の本荘へと移り、今に至ります。

発展著しいJR熊本駅から延びる、産業道路に面して建つ本蔵院。門前は、わずかな疎水があり、その流れに安らぎを感じることができます。山門の中の境内では美しい木々が出迎えてくれます。正面には、入母屋造(いりもやつくり)の本堂。ゆったりとした大きな唐破風の向拝が印象的です。ご本尊は不動明王。またその脇に祀られている弘法大師像は、生き人形師として知られる安本亀八作とされています。山門を入って左側には、一切経蔵(いっさいきょうぞう)が佇みます。これは鉄筋コンクリート造りで縦に長く、宝形造の屋根の上に相輪が天に向かって延びています。これは、熊本初の鉄筋コンクリートの建物として、修理の上保存されています。

僧侶の紹介

真言宗 本蔵院 第二十世住職藏本 崇正[ くらもと そうしょう ]

真言宗 本蔵院、公園墓地 菩提樹苑、
ペットのお寺 サラの苑代表

我々本藏院は、宗祖弘法大師の御言葉「虚しく往きて 満ちて帰る」を第一義として掲げ、縁ある皆様にいかに「寄り添う」かという課題に取り組んでいます。さらには、人間の究極的問題「人間とは一体何物であるか」という問題を明らかにするため日々研鑽を積んでおります。それは、人間が真剣に悩むという事を通して、真の自己発見をしていくことです。例えば、家庭問題や会社での人間関係、恋愛問題もあるでしょう。様々な問題がその入り口となるのです。

また、「寄り添う」という課題を柱に、寺院運営、霊園運営、ペット霊園事業を展開しておりますが、すべて仏道、仏の教えの具現化であり、社会的、教化的事業として地域社会に献身しております。

どんなご縁でも構いません。お気軽にご参拝ください。

  • 別当(前住職)

    別当(前住職)藏本 律良[ くらもと りつりょう ]

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  • 慧亮僧正

    藏本 慧亮[ くらもと えりょう ]

  • 盟央僧正

    小山 盟央[ こやま めいおう ]

  • 宗良僧正

    田尻 宗良[ たじり しゅうりょう ]