百螺祈願の報告

2016年11月9日

熊本城と加藤神社、
阿蘇神社に響く法螺貝と、揺れる醍醐寺の桜

熊本地震からの復興を願い、百十人の山伏たちが全国から集まった「百螺祈願」。
十一月七日(月)には、本蔵院から加藤神社まで、十一月八日(火)は阿蘇市の国造神社から阿蘇神社までを、檀信徒さんたちとともに練り歩きました。
報道陣も多く集まり、新聞やテレビニュースでご覧いただいた方も多いことと思います。
二日間とも、天候に恵まれました。特に心配していた二日目の阿蘇も、なんとか祈願までは持ちこたえてくれました。
これもひとえに仏様、神様が見守ってくださったからだと思います。

一日目は、お揃いの衣装を身にまとった、かわいらしい二十五人の「子ども山伏」が登場。
本物の山伏と一緒に中心市街地のアーケードを通り、約2.5キロの行程をしっかりとした足取りで歩きました。

二日目は、こちらも約5キロの行程を、美しい阿蘇の山々を眺めつつ歩みを進めました。
醍醐桜の植樹には、地元「りんどう保育園」の子どもたちも、協力してくれました。

いずれの行程でも、山伏百十名が一列に並び、天高く法螺貝が吹き鳴らされます。「ヴォー」と百十丁の法螺貝が響く音は大迫力。
観光客や地元の方が立ち止まる姿も多く見られました。

到着した神社では、宮司が百螺祈願の祝詞と実行委員長の本蔵院住職が願文を読み上げるとともに、法螺の音を奉納しました。
神社と寺院が手を取り、ともに祈願を行うのは、熊本ではごく珍しいことです。

祈願後、各宮司と醍醐寺の仲田座主猊下の手による、「醍醐の桜」の植樹を執り行いました。
加藤神社および阿蘇神社の境内で、醍醐桜の葉が揺らめき、これが熊本復興へのひとつのシンボルとなることを確信いたしました。

百螺祈願フォトギャラリー