さくら祈願の報告

2017年4月4日

自らの手で復興の祈りを捧げた「さくら祈願」

昨年の「百螺祈願」のルートを、子どもたちがたどる一泊二日の旅「さくら祈願」が四月二日、三日に行われました。
参加したのは小学一年生〜五年生の総勢二十五名です。

霙(みぞれ)や雹(ひょう)が降る極寒の阿蘇を歩いた一日目、開眼供養式に参加した二日目と、一回りも二回りも成長した子どもたち。

最初は親から離れることに泣いていた子どもが、旅の終わりでは「みんなと別れたくない、また参加したい」と名残惜しそうに話していたのが印象的でした。

一日目 国造神社〜阿蘇神社

緊張の面持ちで集まった子どもたちは、まずバスで本蔵院より手野の名水を汲む場所まで移動。
阿蘇神社までの七キロは歩いて巡礼します。

そろいの〝子ども山伏〞姿に変身したものの、当日は霙が舞うような極寒!
四月にこの寒さは「阿蘇でも滅多にない」という悪天候の中、住職と各地から集った六名の山伏とともに歩きました。
山伏たちが唱える掛け声「慚愧 懺悔六根清浄(ザンギサンゲロッコンショウジョウ)」に後押しされるように歩みを進めます。
ただ、あまりの寒さに途中で「帰りたい」と言い出しそうな様子も見られました。
そんな時も、子どもたち同士で「がんばろう」と励まし合い、支え合いながら、皆最後まで歩くことができました。

阿蘇神社では、内村権禰宜に出迎えられ、地震で壊れた建物を目の当たりにしました。
また権禰宜から、阿蘇神社の歴史や正しい神社の参拝方法なども聞き、真剣な表情で聞き入っていました。
手野の名水を手に、「醍醐の桜」に洒水(しゃすい・水やり)を行い、地震からの復興を祈りました。

旅館では、仏教の作法にのっとって、無言の食事に挑戦。
仏教かるたやオリジナルのお守りを作る体験なども楽しんで、一日目が終了しました。

二日目 加藤神社〜梵鐘開眼供養式

前日の荒天からうってかわった晴天となった二日目。まずはバスで加藤神社へ移動します。
昨日教わった正式な神社の参拝方法に従い参拝した後、湯田宮司の加藤神社や熊本城の歴史の話に耳を傾けました。

最後は、菩提樹苑の「醍醐の桜」の植樹式と梵鐘開眼供養式に、子ども山伏の衣装のまま参加。
手野の名水を洒水し、住職とともに開眼供養に立ち会いました。
一時間近くの式の間、黙って住職の横に並び、しっかりと役目を果たしてくれました。

式の最後はバルーントスにも参加。風船を手放し、歓声とともに空に見送りながら笑顔がこぼれました。

一泊二日の間に、多くの体験をした子どもたち。
これからの長い熊本復興の道を支えるのは彼らです。大きく成長した姿に頼もしさを覚えました。

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