“お知らせ”
- 信心の人を 真の仏弟子といえり
- 仏さまの種まき
去る令和四年五月二十八日、お陰様を持ちまして出家得度式ならびに現本堂最後の護摩祈願法要を滞りなく執り行いました。出家得度式においては、娘・紗十和(紗和)、妻・明幸(牧子)が仏弟子としての道を踏み始めました。仏弟子、仏の子とはどういうことなのか。仏を信じるということはどういうことなのか。「易行難信」「難行易信」という言葉があります。「修行は易しいが信じることは難しい」それに対して「修行は難しいが信じることは易しい」となります。皆様はどう思われますか。私は修行時代に真言宗では一番の荒行を行いました。普通は難行ですよね。しかし私には、仏と向き合うことのほうが難行でした。「仏を信ずるということはどういうことか」この意識の方がむしろ問題でした。今回の言葉「信心の人」とは、仏を信ずる心を持った人という意味です。では、本当に仏を信じているのかという問いがそこにあるわけです。仏を信仰していると思っているが、それは真の信仰であるのか。今回、出家しました二人には真の仏弟子となられますことを心より念じる次第でございます。
