“お知らせ”
- 苦しみを共にする
- 仏さまの種まき

まずは、この度の熊本地震にて被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
皆様の中にも住まいを失い、これからどのように生きていけばよいか、途方に暮れている方もいらっしゃいます。
この苦境をどう考え、乗り越えていくのか。
「この身」ということがあります。
仏教では心を大切にしますが、同時に自分が生きている、この身ということも大切な問題として考えます。
現実を忘れない、ということ。
身をもって生きるというところに、同じ世界として生きているという意味があります。
我々は身を通して世界と共通する。
その時その時の世界と運命を共同して生きている。
だから、自分だけの苦しみが無くなるということが仏教の救いではない。
苦しみを共にするところに仏教の救いがあるのです。
ですから、お大師様もすべての人の苦しみが無くなるまではこの世に留まるという願いを立て、今も高野山にいらっしゃるのです。
皆さん、何でも良いです。できない事を嘆くより、今できる事を諦めずに、前を向きましょう。