人の一生は重荷を負て 遠き道をゆくが如し いそぐべからず
仏さまの種まき

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(続き)不自由を常とおもへば不足なし こころに望おこらば困窮したる時を思ひ出すべし 堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ 勝事ばかり知て 負くる事を知らざれば 害(さざわい)その身にいたる おのれを責て人をせむるな 及ばざるは過たるよりまれりこれは東照公御遺訓として伝わる家康公の精髄であります。誰も自分の進むべき道が分からなくなる時があります。しかし、そう云う時こそ、心をよく鎮めこの言葉を噛みしめると、良いことも悪いことも堂々と背負い、歯を食いしばりながら人生一歩一歩歩んでいくことの大切さを知ります。そして我々大人たちは、そういう姿を子々孫々に伝えていかなければなりません。