他人に負けても良いが 自分に負けてはならない
仏さまの種まき

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人間というのは、人の間と書きますように常に人との関係性において存在しています。立場も評価も決定もすべて他を無視しては成り立ちません。いつも周りを気にしてあくせくしています。その人間の様を例えたお話があります。丸い玉の中に一人の人間が入っています。その玉にはいくつもの穴が空いていて、その人間はそこから外を眺めることができます。一つの穴を覗いているかと思うと、すぐに違う穴を覗きに行き、しばらくするとまた違う穴を覗きに行く。そうして、あちらこちらの穴を覗いては次に移るという。人間とはそれほど外に意識が向いており、いかに人間の心が散らばっているかを表したお話です。人間とはいつも自分以外の何かに振り回され、それに惑わされ、自分を失っていくのです。他人との比較の中で生きていくのではなく、自身の心をしっかりと内観し、向き合うべきは自分自身であると常に心がけることが大切です