思いどおりになるものだというところに 迷いがある
仏さまの種まき

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迷っているという根本には、自分の本当の願いが分からないということがある。成功した時にはうぬぼれ、失敗した時には悲観する。皆から評判が良いと優越感を持ち、不評をかうととたんに劣等感に陥る。本当の自分が分からないから独立できないで他に従属する。皆がしているから自分もしなければならぬような気になり、誰もしないから自分もできないように思い、他人の顔色を気にかけ、流行を追ったりしてあくせくしなければならない。自分を知らぬから他人をうらやましがったり、不時の出来事に取り乱したり、病気や事件でたちまち人生観がぐらついたり、他人を疑うかと思うと、また簡単に信用したり、この根っこには、自分が自分を知らぬというところから起こっているのである。