「人はいつか死ぬ」のではなく 「いつでも死ぬ」のよ
仏さまの種まき

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2月はお釈迦さまが入滅された月でございます。お寺では涅槃図を祀りお参りいたします。お釈迦様は、今から2500年前にインドにお生まれになりました。35歳で出家し、この世の真理を悟られた後は行けるところどこまでもお説法をして回られました。これを遊行と言います。ところがある時、供養で出された食べ物にあたり激しい腹痛に襲われます。そしてお釈迦様はそのままお亡くなりになります。まさに、人生はいつどのような形で死が訪れるか分かりません。お釈迦さまは若い頃、街で葬式の列を目の当たりにし、この死の苦しみから逃れ、自分の人生を正しく歩むにはどうしたら良いのかという問題と向き合われ、修行が始まります。仏教は「死」をどう考えるかという大きな問題から始まっているのです。