“お知らせ”
- あらゆる変わるものは 変わらぬものの上に 変わってゆく
- 仏さまの種まき
世は諸行無常。しかしそれを支えているのは無常でないものであります。例えば、人間は迷いの中にいる。それは迷っていない世界があるから言えることであります。迷いの世界しかなければ迷っていない世界はない。つまりこの世の世界は全て支えられているものによって成り立っていて、それを遍行真如と言います。真如とはこの世の真理ということです。真如はいかなる人間の上にも遍く(あまねく)行ずる(ぎょうずる)、という意味です。どんな人間でも真如の上に於いて存在している。しかし、我々はこの真理に気が付かない。真理は見つけるしかない、あらたに生産するようなものではなく、見つけたらそこにあったというようなものです。そういうものの上に我々は立っているのです。変わらないものの上に本当に変わるものは、変わらぬものの上にあるからこそ変わってゆくのです。
