“お知らせ”
- 絶望の隣は希望や
- 仏さまの種まき
朝のドラマ小説「あんぱん」より。仏教は、人生を「一切皆苦」と説きます。「人生は苦なり」ということです。四苦(生・老・病・死)という避けがたい現実を見つめ、それらを忌み嫌うのではなく、その苦しみをどう乗り越えるかをこそ問いとします。お釈迦さまは、苦しみを通してこそ悟りに至る道があると説かれました。たとえば、泥の中からこそ美しい蓮の花が咲くように、人もまた、苦しみや絶望という「泥」から、思いやりや歓びという「花」を咲かせることができるのです。「何のために生まれて、何をして生きるのか」という主題歌の一節は、仏教の核心的な問いにも重なります。苦悩の多い時代だからこそ、私たちはその問いを胸に、目の前の現実と向き合いながら、内なる平穏と生きる意味を見出していかねばなりません。
