“お知らせ”
- 人は生まれて生きて死ぬ それだけでたいしたもんだ
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人は生まれて生きて死ぬ それだけでたいしたもんだ
北野 武
先の東日本大震災でも、今回の熊本地震、豪雨でも、私たちと同じように明日は来ると思っておられた方々がたくさん亡くなられました。
その方々の極楽浄土を祈りつつも、私たちはこの事実をどのように受け止めるべきであるか考えなければなりません。
仏教の死生観とは何か。それは、「死」が問題なのではなく、やがて死がやってくるような「生」が問題なのであります。
「死は生の終わりにあるのではなく、生の中にある」これが仏教の死生観であります。
やがて来るような死、死を待つような生、これは暗い。
死というものを抱えたまま生きているのか、それを乗り越えて生きていくのかという事は、決定的にその人の生きる人生の内容を変えます。
この武さんの言葉は、死に向かう生とは違う、いつでも死んで往ける、そんな勇ましさを感じます。
まさに死を乗り越えた言葉ではないでしょうか。