“お知らせ”
- 毎日が臨終
- 仏さまの種まき
意味がわかりません、という声が聞こえてきそうです。臨終とはドラマなどでお医者様が亡くなられた方に対し「ご臨終です」と伝えるあの「ご臨終」のイメージですよね。そもそも臨終とは「臨命終時(りんみょうしゅうじ)」の略で、死そのものを表す言葉ではなく、命尽きる時に臨む、死を迎える間際のことを指します。ですから本当は、亡くなる前にこの臨終であることを伝えなければなりません。しかし、亡くなると分かっている場合もありますし、そうでない場合もある。それがいつ来るか分かる人もいれば分からない人もいる。つまり、我々は毎日が臨終に立っているということなのです。「明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」という親鸞聖人の言葉にもありますように、明日はあるかどうかはわからない、今この瞬間を生きているというのが、本来の命の在り方です。そう考えてみますと、この言葉の意味がお分かりになるのではないでしょうか。
