“お知らせ”
- 仏法は 毛穴から入る
- 仏さまの種まき
当院にはよく巡礼の方々がお参りに来られます。コロナ以前は、観光バスに乗って数十名の団体も珍しくありませんでした。その際によくお尋ねすることがあります。「皆様 本日はようこそ本蔵院へお参りくださいました。今日は何カ寺ほど参られましたか。そこのご住職様はどんなお話をしてくださいましたか。」と。するとほとんど覚えていらっしゃいません(笑)。続けて、「まあそんなものです。難しいお話をしても何も残りはしません。でも心配せんでよろしいよ。仏法は毛穴から入ると言ってね。昔、お説法が始まるとすぐ寝てしまう婆ちゃんがいらっしゃた。お婆さん、せっかくお寺に来ておるのにもったいなかね、と。ところがそのお婆さんは、大丈夫や仏法は耳から入るのと違う、毛穴から入るんや」とまあ冗談のような話がありました。しかし本当にその通りで、その場に身を置くということが大切で、香のかおり、読経の音、荘厳された世界、すべてが仏法であります。どうぞ、お寺に身を置き、その世界に浸り、そのままお持ち帰りください。
