大切なのは、 どれだけたくさんのことを したかではなく、 どれだけ心を込めたかです。
仏さまの種まき

batch3_12 ページ

この言葉は、我々において非常に大切な事が込められています。「身」と「心」という両面の大切さを語っておられます。最近では、どれだけ資産を増やしたか、有名になったか、会社を成功させたか、という目に見える事が人生の成功かのように表現されます。経済ということもこの社会生活において非常に大切なことではありますが、人が生まれ死んでいくという究極的な人生問題に立った時、それが一番大切であるとは言えません。どれだけ会社を大きくしても、お金を稼いでも、そこに自分の真心をどれだけ込めたかということがなければ、全ては虚しく過ぎ去ってしまう時間になりはしないでしょうか。人間は一人手ぶらで旅立たなくてはなりません。「身」という行為・環境に、「心」という精神を込めていく。そこで初めて「心」を込めるとはどういうことかという疑問が生まれ、「仏の教え」を聞くという謙虚さが出てくるのです。