“お知らせ”
- みんなちがって みんないい
- 仏さまの種まき
大正昭和にかけて活躍した童謡詩人「金子みすゞ」。当院本堂内にも掲げてあります。この文の前にはこんな一文があります。「鈴と、小鳥と、それから私」。あなたも私もどちらも大切と考えた時、彼女にとっては鈴も小鳥も自分そのものであり優劣をつける考えはなかったのでしょう。この世にある万物はすべて同等の価値を持つと考え、それは鈴のような無機物にまで及びました。この一文を理解しないと、今回の言葉は個人のわがままの助長に繋がります。お釈迦様がお生まれになった直後、七歩歩んでこう仰いました。「天上天下唯我独尊」。この言葉にも表されるよう、それぞれが独立者であり、侵されることのない尊重されるべき存在であることを唱っています。今、時代は、様々な考え方や多種多様の価値観と共生していくという時代に入りました。日本人として、どのようにこの時代と向き合うのか、良いきっかけになる言葉ではないでしょうか。
