言わずと知れたプロゴルファーの松山英樹さん。今年、日本人では不可能と言われた「マスターズ」という大会で優勝を果たした。我々は、それぞれの業を背負い生まれてきました。ゼロで生まれてきた人間などいません。つまりは、先祖の遺伝子を受け継ぎ、最新の状態でこの世に出てきました。そしてまた次の世代へと伝わっていきます。そのすでに備わっているものは有限です。しかし、それを活かすも殺すも本人次第であります。その才能という業に気付き、努力を重ねることは、人間の幸せの一片でありましょう。仏教では、迷いは始まりがなく終わりがある、悟りは始まりがあり終わりがない、と言います。努力を努力と思ううちは、まだ迷いであり、努力そのものになった時、それは際限ない無限の世界が開かれます。人は縁のあった何かを通して自分を知り、真理を悟ることも出来るのです。